私のアクティブライフ 2010年
 その39 台湾旅行----
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 4日目です。太魯閣(タロコ)渓谷です。東京、千葉、神奈川、埼玉を合わせたくらい広い国立公園だそうです。
 断崖、絶壁が20数km続きます。日本の占領時代から景勝地として有名だそうです。以前は砂金が採れたそうです。大雨が降った後には特に多く採れて金を扱う会社まであったそうですが国立公園に指定されてからは砂金取りはご法度となったとのことです。
 広い公園は総て大理石から出来ています。渓谷にある大理石が長い時間を掛けて自然の力で磨き出されたものです。素晴らしいです。  この素晴らしい景勝地を多くの方に見ていただく為に1956年から10年を掛けて開発する予定でしたがわずか4年で完成したそうです。高さ数百mの断崖絶壁に大型バスが通れる道を20数kmも。
 この道路は10,000人の労働者がノミと金槌だけで大理石の壁を削り開通させました。その際、約1,000人の死傷者が出たとのことです。
 この道路を望む山の上には犠牲者を奉る神社があります。
 台湾は日本の九州よりやや小さいのですが3,000mを超える山が130くらいあるそうですが、日本では30くらいしかありません。
 花蓮には大理石の加工をする大規模工業団地があります。りゅうちょうな日本語で色々説明を受けましたがあまりにも地味な工場(デカイ石が並んでいるだけ)、身近な話しでもなく遠くで何か話しているくらいで終わりました。この一帯どこでも大理石が取れます。
 加工した大理石が積んであります。1個が15tから20tもあるとのことです。
 花蓮には飛行場があります。民間も使用しますが基本的には台湾空軍が使用してます。
 花蓮一帯の山は大理石で出来ています。この頑丈な岩山に大きなトンネルを掘り地中深い所に台湾空軍の格納庫があるそうです。格納庫にはF-16戦闘機150機をはじめミラ-ジュV戦闘機など数十機が有事に備えて(中国からの攻撃)いるそうです。頑丈な岩山の下ですからどんな爆弾を撃ち込まれても大丈夫だそうです。
 有事には戦闘機が離着陸出来る広い高速道が台湾にも数箇所ある様です。
 花蓮最後のショッピングです。
大理石の置物、指輪、ネックレスなどを展示販売しているお店です。色々な展示品の説明を受けながら部屋を移動して行きます。
 行き止まりのような所まで来ました。ここで終わりと誰しもが考えたと思います。とんでもない事でした。大きな扉が開きました。中にはサァ~売りつけるぞぉ~、買わせるぞぉ~大勢の売り子さんがててぐすねを引いて待ち構えていました。
 おばさんだか、お姉さんだか判りませんが生活が掛かっているんでしょうね?電卓を片手にしつこい。良く言えば粘り強い。
 花蓮の駅です。今回の旅行で始めての鉄道です。特急列車で台北に向かいます。花蓮駅から台北まで220kmありますが2時間で着きます。  電車は今時の流線型です。この鉄道の線路事態はがたがた道みたいなものらしいですが電車には日本(三菱重工)の技術を生かした素晴らしい揺れ止め装置が付いていて気になる揺れはありませんでした。
 乗客が居眠りをしていても切符の確認が出来る様にシ-トの前に切符をさしておく所があります。  電車の座席は広く感じました。ずぅ~とバスばかりでしたから電車に乗ってなんだか一安心。
 台北に向かう列車は何両編成か判りませんが長いです。走り出して1時間で最初の駅に止まりました。100kmをノンストップで走りました。
 列車は更に走ります。
台湾の場合大きな町から外れたら人気が無い様な(廃去)町が有ります。車窓から見て人が生活している様子は感じられません。
 その後3箇所の駅に止まりましたが予定通り台北駅に着きました。
 バスに乗り換えて故宮博物院に向かいます。昨年は大雨の北京故宮博物館でした。今日の台北は38℃ですが涼しく見学出来そうです。
 台湾に故宮博物院が出来たのは、日本軍が盧溝橋事件をきっかけに中国侵略戦争を開始し日本軍が北京に迫って来た為、蒋介石は歴代中国王朝の宝物を守る為に大変な費用をかけて中国各地に隠しました。しかし、日本が戦争に負けると共同戦線を組んでいた国民党と中国共産党が仲間割れを起こします。
 蒋介石の国民党は徐々に追い込まれた為、あらゆる手段を使って莫大な量の宝物を台湾へ運び込んだそうです。日本が戦争を仕掛けなければ台湾に宝物は来なかったんでしょうね。
 故宮博物院の駐車場に立ちました。一見ですがこじんまりした建物でした。
 故宮博物院内です。1965年(東京オリンピックの翌年)に造られましたが増改築を重ねて来たそうです。
 大変に明るく広い院内には陶磁器、書画、装飾品、青銅器など100万点を超える宝物があるそうです。
 院内の移動は階段、エレベーターで行ないますが混んでます。
 院内ではレシーバーで説明を聞きますが記録写真は駄目でした。ガイドさんの説明を聞くのに夢中でしたので展示品のパンフレットがあるのに気が付きませんでした。夢中で聞いた説明もいつの間にか??でした。
 白と緑に輝くヒスイで出来た白菜の工芸品です。これは、故宮博物院で特に素晴らしい物だそうです。これには白菜を食べるバッタがたかりバッタのフンまで付いて凄い物だそうです。
 この原石と出合ってこの白菜を作ると言う発想は凄いですね。
 銅器の鐘です。
この鐘の中に500文字名文が刻み込まれているそうです。
 ヒスイで出来ています。良く味がしみ込んで美味しそうな肉です。
 一般の収集家が寄付した凄いものらしいです。花瓶の中に花瓶があり書かれた金魚が回ります。  青磁の皿です。
古いものだそうですが当時の方はこの皿で何を食べたんでしょうかね。
 このおばさんが故宮博物院の院長です。だいぶ切れるそうです。中国でしたら当然男の院長でしょうね。故宮博物院には多くの収蔵家から展示品も多くあるそうです。
 日本人で何億円単位の宝物を寄付する方が数名いるそうです。近い日に台湾の何処かに2つ目の故宮と言うか判りませんが博物院が出来るそうです。現在展示されていない収蔵品も大公開出来るそうです。
 私達が納得して見るのには3日くらい欲しいですね。1時間30分では、ただあそこへ行って来たと言う程度です。
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