私のアクティブライフ 2015年
 その92 東大寺二月堂修二会(お水取り)
 2016年3月13日
 東大寺二月堂修二会(お水取り)に行って来ました。
 朝8時、近くの駅からバスが出ます。圏央東名経由で東大寺二月堂に向かいます。
 目的地までは約300kmあります。深夜の走行ではありませんからバスのドライバーさんはワンマンです。数回の休憩を含み4時頃着きました。
 バスから降りると観光協会の案内係りの方が出迎えてくれます。名前は忘れましたが面白い表現で判りやすく説明しながら境内を案内してくれます。
 日本最大の山門だそうです。大人が2人で抱えるほどの大円柱で柱の長さが21m、屋根の高さが約26mだそうです。立派です。
 これは12日用(本祭り)です。長さ8m、重さ70kg、松明の穂先の径は1mだそうです。私たちが見る松明は長さ6m、重さ40kgだそうです。
 更に進むと大仏殿が目に入ります。ここも興味がある所です。
 梵鐘と鐘楼です。梵鐘(つりがね)は約1200年前に造られたもので26トンあり鐘楼も素晴らしい物で日本では最高だと言われています。見る価値はあります。
 今回のメイン会場の二月堂です。京都の清水寺と同じ様に造られているそうです。
 2時間後には大勢の人で埋まる二月堂の庭を見渡します。
 2時間後にはこの焦げ磨り減った欄干から大きく燃えた松明が振りかざされます。この建物は約350年前のお水取りの開催中に消失してしまいその後再建された建物だそうです。約350年前から燃え盛る松明はこの場所から走り出し振りかざされています。
 燃え盛る松明の火の粉を受けると良い人生が送れるそうと一般には言われているそうですが、それはこの行事を見に来た方たちが勝手に考え言い伝えているだけで東大寺側ではその様な表現は一切していないそうです。
 松明を燃やす理由は練行衆という僧侶の足元を照らす為に行なわれるそうです。
※案内人さんの話です。飛び散る火の粉でセーターや化学繊維の生地などの洋服はボロボロに穴が開く事があるそうで、見る場所も考えてとも言われました。気の早い方たちは場所取りをしています。
 正倉院と同じ様なあぜ倉造りの建て物です。あぜ倉造りの正倉院の話は小学校の時に学んだと思いますが今回の案内人さんの話によりますと小学校で学んだ話は簡単に言えばウソだそうです。
 壁をのぞくと反対側から光が差し込んで見えるそうです。要するにすき間だらけだそうです。倉庫内の環境を一定に保ち物の保存に役立ったと勉強しましたが、実際には部厚い桐の箱に入り収められていた為、良い保存状態でいたそうです。
 大仏殿の裏側に正倉院があります明日の自由時間に行く予定です。
 若草山です。若草山は年に1度、1月の第4土曜日に春日大社、東大寺、興福寺の3寺社が先人の鎮魂と慰霊、世界平和を願い33ヘクタール草地に火をつけるそうです。写真は観光協会から借りました。
※案内人さんが言うには必見の価値ありだそうです。今年の山焼きは雨に降られて火が消えてしまい、2日間掛けての作業だったそうです。
 東大寺を1時間ほど案内して頂きました。料亭のような所で早めの一杯と夕食を頂きました。
 二月堂にも明かりが点りました。
 開始1時間前ですが観客が集まり始めました。
 30分前です。急に混み始めました。間もなく人が立てる所はなくなります。
 境内の明かりも消えました。間もなく始まりそうです。大国の団体が強引に割り込んで来ます。困ったものです。
 静まり返った境内に歓声が上がります。最初の松明が振りかざされます。何か神妙になります。
 大歓声が湧き上がります。こんな大きな松明の火の粉をあびたら大変な事でしょうね。
 10本の松明が燃やされますが失敗した花火のように貧相な松明もあります。この時は笑いが一斉に起こりました。
 お水取りは3月1日~14日まで行なわれますが12日が本番で境内にある若狭井と言う井戸から水を汲み上げご本尊の観世音菩薩にお供えする香水を汲み上げる事からお水取りと言われるそうです。若狭井には、この日にだけ、日本海側の若狭の国よりの浄水が湧き出てくると言われています。
 12日の本番では今回の松明より大きい松明が使われるそうです。更に14日には11本の松明が二月堂の舞台で一斉に火がつけられる荘厳なショーが見られるそうです。
 境内には人の侵入を規制する竹が組まれています。
 しっかり組まれているようですが こんなヒモが使われています。
 梱包用のヒモです。ヒモの使い方も色々ですね。
 2日目です。今日はこの地図の中を3時間自由行動ですが朝から雨です。
 奈良公園と言ったら鹿ですね。この公園には約1200頭の鹿がいるそうです。鹿は毎年120頭誕生し100頭が天に召されるそうです。
 オス鹿には角があります。発情期など興奮した時に観光客などを襲う事があるようです。オス鹿から観光客などを守る為に毎年秋に延びた角を切るそうです。
 角を切られて根元だけになった角は根元から自然に取れるそうです。そしてそこから再び角が生えるそうです。
 これから春日大社に向かいます。興福寺に向かうグループと途中まで一緒に添乗員さんが案内してくれるそうでしたが、隣国の団体が私たちのグループの中に紛れ込み気がついた時は添乗員さんの姿は無く一人取り残された状態でした。
 傘を片手に地図を広げ何とか春日大社にたどり着きました。朝早い時間で雨も降っている状況ですから観光客などの姿はまるで見えません。春日大社一之鳥居です。
 苔むす灯篭を見ながら本殿へ向かいます。神社関係者が灯篭の何かを調べているようです。
 春日大社には4つの門があります。その中で一番大きい正面の桜門です。
 朱色の門をくぐると社務所と特別参拝受付があり拝観料500円を払います。
 中門・御廊門と言うそうです。中門は中央の二階建の部分を言い、御廊(おろち)とは中央入り口から左右に鳥が羽を広げたようになっている部分を言うそうです。
 春日大社本殿です。神社らしい立派な建物です。
 春日大社中央部の参拝所です。この大社内で一際輝いて見えました。
 西回廊です。たぶんですがこの時間この大社内は私が一人借り切ったような感じでした。
 案内人でもいなければ説明なども聞く事は無いので短時間で拝観が終わりました。
 拝観・参拝が済み次の東大寺へ向かいますが道に迷ったようです。来た道を戻ったつもりですがいくら歩いても人気は感じられません。雨が強くなり心細さに拍車が掛かります。
 この辺りは春日原始林と言うそうです。鹿の姿も見られません。春日大社へ向かう時は案内板がマメに出ていましたが帰り道には出ていません。呼び込むだけ呼ぶ込み不親切を肌に感じました。
 熊などとの遭遇も考えました。山道をウロウロしていると工事関係者と会い道を聞いたところ、随分無駄足を踏んだようですが人気がある所に出て来られました。鹿苑(ろくえん)鹿の角きりなどが行なわれる所に戻れました。
 時間は大分無駄にしましたが世界一と言われる木造建築、正面57m、側面50m、高さ47mの大仏殿へ向かいます。
 この大仏殿の建造費ですが、現在の価格に換算すると4700億円となるそうです。ちなみに東京スカイツリーの建造費が約400億円ですから規模の大きさがうかがえますね。
 大仏殿に入ると通称奈良の大仏様が鎮座しています。正式名は東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)と言うそうです。高さが約15mあるそうです。
 大仏殿には大仏様の脇を固める脇侍(きょじ)と呼ばれる仏像があります。向かって右側が如意輪観音坐像と言うそうです。高さは7.22mだそうです。
 向かって左側が虚空蔵菩薩坐像と言うそうです。高さは7.1mだそうです。建立当時は金色で凄い光を発していた事でしょうね。鎌倉の大仏様も世紀のお化粧をしていただいています。 この仏像様もお化粧していただいたら綺麗になるでしょうね。
 大仏殿の中も時間切れの為ゆっくり見切れませんでしたので東大寺さんの発行する説明本を購入して来ました。これを読めばもう少し東大寺さん通になれそうな気がします。ちなみ700円でした。
 本が入る紙袋には御朱印を押して頂きました。ちょっとしたサービスでしょうか。
 帰路につきます。
 帰りは最前列の席を与えられました。大型車の後ろなどにつきますと怖い気もしますが眺めは良いですね。
 私が若い頃は東名、名神くらいしかありませんでしたが、今では何処へでも短時間で行けそうです。
 雨は降り続きます。
 何気なく隣を走るバスがあげる水しぶきを見ていたところ、バスのトランクにあたる部分に窓が2つあり、座椅子に座るように2人が座って本を読んでいます。初めて見ました。たぶん控えのドライバーさんが休む所だと思いますが2人というのが不思議です。超長距離バスで3人で交代でしょうか。見とれてしまい撮る事が出来ませんでしたので書いてみました。
 バスのパンフレットより借りました。こんな感じの変形型だと思います。低い位置で隣を走る大型車のタイヤを見ながら休めるのでしょうか。長距離のドライバーさんの環境は良くないですね。
 東京に近付きました。雲のすき間から陽が差し込みます。海岸沿いに住んでいませんからこのような光景は珍しいですね。
新東名はトンネルが多いですが 新しいだけあり騒音なども少ないですね。
 昨日の昼食もご当地ラーメンでしたが、今日もご当地ラーメンです。酷があり美味しい物でした。
 昨日食べたラーメンは静岡空港の近くのパーキングでした。同じバスから降りた方たちが美味しそうと言いながら食券を購入します。私もつられてご当地ラーメンにしました。
 食べてがっかりしたのは私だけではありませんでした。素麺のような麺で味はうどんのようでした。かき揚が入りラーメンとは程遠い味でした。
 旅行の時、私はリラックスする為に簡単なスリッパを用意します。隣の席の方は靴をぬぎ靴の上に足を置いてくつろいでいました。午後6時、無事帰る事が出来ました。ドライバーさんご苦労様でした。
 これは45年前に来た時のものです。
 この時は最終日に来ました。画質は悪いですが良く撮れています。