私のアクティブライフ 2014年
 その75 防音工事 「防衛庁住宅防音工事」
 我が建物がついに防音工事の対象になりました。
 3年近く前に申請してやっと工事が始まります。防音工事は飛行機の離着陸コースの下及びその付近が対象です。
 今回対象となる建物は昭和59年3月31日までに建築された建物または建築中の建物ですが、住宅が対象で店舗、工場などは適応されません。
2013年11月9日
 工事をする業者が工事する部屋の建具、壁、エアコンその他全ての寸法を測りに来ました。
 現在ついているドアも耐火ドアで頑丈なものですが防音対策ドアに交換されるそうです。
 外部のアルミサッシも骨太で頑丈な物と交換されるそうです。
8月25日
 いよいよ防音工事が始まりました。足場が掛かります。
 翌26日過去には見た事の無い作業をしています。壁には何か印がついています。
 作業している所まで行き話を聞きました。この機械が先ほど壁に向けられていた物です。この機械は壁にレントゲンを照射して壁の中にある鉄筋の入っている位置を確認する為の機械だそうです。
 この機械は照射記録を残す為の機械だそうです。壁の中の鉄筋を切ってしまって建物の強度に影響を出してしまうとまずいと言う事から使われているそうです。この作業をしている職人はその度に微量の放射線を浴びているそうです。
 27日には頑丈そうな建具と枠が届きました。
 RC(鉄筋)及ALC(へーベル)の建物は既存の枠は残してその上に新しい頑丈な枠を取り付けて防音性の高いサッシを入れるそうです。
 初めて聞く工法ですがカバー工法と言うそうです。住民が生活しながらの作業ですから速やかに施工されます。
 鉄骨と倉庫の間においてある枠です。高さ2,3m横3,5mです。  この場所に取り付けられます。
 このような小さな窓もカバー工法で取り替えられます。  玄関ドアも交換されます。
 このカバー工法ではドアなどは既存のドアより3cmくらい外に出ます。  各部屋にも熱交換ができる換気扇が付きます。
 右側が熱効率の良い換気扇です。エアコンも家族構成などにより付けてもらえます。  流し台(お勝手)の換気扇も防音対策された物だそうです。
 室内の建具(ドア・ふすま)も防音性の良い物に交換されます。この工事では換気扇をつけたりサッシなども交換したりする為、室内のクロスも張り替えてもらえます。柱を除けば新築のようです。
 木造住宅ではアルミサッシの枠も交換されます。小窓も交換されます。カバー工法ではありません。
 障子のついている部屋の敷居(しきい)と鴨居(かもい)は既存の場所よりノブの分だけ外側に出ます。 防音サッシは頑丈なフレームで出来ています。その為サッシを強引に引き寄せる為の大きいノブがついています。
 サッシの開閉時にはこのノブが部屋の部分に大きく入り込んで来ます。その時に障子とノブの間隔を取らないと障子にあたり障子をこわしてしまうからだそうです。
 障子がついている部屋のサッシは約10cm外側に出ます。  出窓は外して取り替えようとはしませんでした。工事が厄介なのでしょうか?
 出窓は内側に防音サッシを取り付けました。寒い時でも観葉植物も置けて温室になるよ。
 自分達の都合でうまい事を言います。
 防音サッシは実に重いです。私が職人さんの手伝いをして2階まで上げようとしましたが持った瞬間あまりの重さの為やめました。
 この防音サッシには無駄な細工もしてあります。重いサッシなので指でも挟んだら大変な事になると想定して付けられた物でしょうが無駄です。
 サッシを開けた場合重いサッシの勢いで最後まで開かないようにスットパーが付いています。サッシのレールの部分に黒い金具が付いていてサッシはここで止まります。
 これもストッパーです。一箇所に2種類付いています。私が思うに、これは最初に開発された物で長い間使用するとネジがゆるみ脱落してしまう事があった為、「レールに金具を」となったものだと思います。
 取り付けた業者は何を言いたいのかこのストッパーの操作方法を何度も説明してくれました。このストッパーの上下には金属の金具がしっかり付いています。これから作るサッシにはこのストッパーは必要ないと思います。
 今回の防音工事で痛切に感じた事があります。皆さん良い感じの職人さんですが「これで良いの?」と感じることが多くありました。
 普通の建築現場では考えられません。今回の工事費は防衛庁の予算から出ますので、家主、住民は基本的に蚊帳の外という感じがしました。工事関係者が打ち合わせておいた日時に関係なく来て住んでいる住民をあわてさせます。
 工事内容も大まかな説明のみで防衛庁の引いた線内で工期を守れば良いようです。職人さん達の笑い声が絶えないのも冗談のようです。おいしい仕事だからでしょうか?
 11月7日午後2時頃です。横田基地から最新鋭戦闘機が5機離陸しました。凄い轟音です。1機目は北に向かいほぼ普通の角度で離陸しました。2機目はやや角度が上がりました。ひどかったのは5機目です。離陸と同時にほぼ垂直にエンジン全開でロケットのように青空へ消えて行きました。
 植木の手入れをしていましたが私のいる所からジェットエンジンの噴射口からオレンジ色の火が見えました。あの角度で推進力を失ったら私の所に落ちて来ます。
 人口の多い所でこんな事許されて良いのでしょうか。写真はフォトさんから借りました。オスプレーから目をそらさせる為の行為でしょうか?
※私が見た戦闘機はこの写真とは問題にならないほど垂直でした。
 飛行機は風に向かって離着陸くをします。離陸して大きく旋回して北に向かい闇夜に消えて行きました。
 横田基地上空ですから米軍機です。防音工事もオスプレー対応工事が出て来るようです。防音工事会社も笑いが止まりませんね。
※オスプレーも数機横田基地に住み着いたようです。夕方近くなるとコウモリのように飛び始めます。
 沖縄県以外では日本最大の米軍基地です。この基地は極東地域全体の輸送ハブ基地です。簡単にいえば極東の最大の倉庫です。
 この基地は4000mの滑走路を持っています。その為米国本土などから超大型輸送機で色々な物資をここまで運び、ここから中型、小型輸送機で各基地へ運びます。
 11月1日超大型輸送機C-5(ギャラクシー)が数機翼を休めています。大きい尾翼が確認できます。在日米軍司令部もあり数年前から航空自衛隊の総司令部も移って来たようです。
※数日前の戦闘機のような飛行はしないで欲しいですね。